ドラクエⅪ 作り話 1

ネタバレ多々含みます。

ご注意下さい。

捏造・嘘だらけの創作です。

自己満足。

オーブ壊して過去に戻ったところから。

 

柔らかな光の中、彼女はいた。

ああ、戻ってきたんだ。

戻ってこれたんだ。

目頭が熱くなる。泣きそうだ。

 

僕に気づいたベロニカがつかつか歩みよって来る。

僕のために祈っていたのを見られて、恥ずかしいんだろうな、

ぷんぷん怒ってる。

そんな格好で怒っても可愛いだけなのに。

言うと余計に怒りそうなので言わなかったけど。

やっぱり戻ってきて、戻ってこれてよかった。

 

「イレブンちゃん、どこ行ってたのよ~。」

後ろからシルビアさんの声がする。

振り向くとみんな揃ってる。

カミュもセーニャもマルティナも、そしておじいちゃんも。

絶対にまたみんなを探しだすつもりだったけど。

すぐそこにまたみんながいる。

みんなといることがとても嬉しい。

また泣きそうだ。

「また、出会えた。」

ベロニカは僕が思わず口にしたそのささやき程度の言葉を聞きもらさず、

「何言ってるのよ、もう。しっかりしてよね、勇者さま。」

と呆れていた。

 

僕は少しの間、姿を消していたようだ。

僕は「鍛冶をしてたんだ。」とみんなに嘘をついた。

ごめんなさい。

僕がここに戻ってきたことで、未来は変わる。

もしかしたら、思ってもみないことでまた誰かを失うかもしれない。

そんなのはいやだ。

 

 

続く。