ドラクエⅪ 作り話 5
ネタバレ多々含みます。
ご注意下さい。
捏造・嘘だらけの創作です。
おまけに時系列・セリフ等、かなりおかしいどころあるかと。
僕の覇王斬でとどめをさす。
ホメロスさんはぐったりと横たわっている。
かろうじて意識はあるようだ。
デルカダール王をいざなって、グレイグさんが現れた。
ホメロスさんが魔の手先なのだ、とグレイグさんが王に告げる。
王は地面に落ちた魔王の剣のかけらにも気づいたようだ。
「主よ、お助けを………。」
残った力を振り絞って、ホメロスさんはデルカダール王、いや、ウルノーガに這いよる。
その瞬間、
「ガン」
「ズサッ、」
ウルノーガが振り上げた剣はカミュの放ったブーメランに飛ばされ、地面に突き刺さった。
それと同時にシルビアさんが、ホメロスさんとウルノーガの間に滑り込む。
「王様ちゃんてば、ちょっと短気なんじゃない?」
不敵に微笑みながら、からかうように言い放った。
ホメロスさんは意識を失ったようだ。
「ってか、王様よぉ、それよりもっと大事なことに気づかねぇかなぁ。」
カミュの言葉に続いて、おじいちゃんがマルティナをウルノーガの前に進ませる。
「お父様。」
「……おお、そなたはマルティナか。無事でいたとは、なんと嬉しいことよ。そして、ロウ、久しいな。そなたともまた会えて喜ばしいかぎりじゃ。」
「そしてそなたが勇者なのだな。」
手のあざに気づいたのだろうか、ウルノーガがこちらを見る。
「勇者なら大樹の中に納められているあの剣を手にすることができるはず、さぁ」
ウルノーガの前で勇者の剣を取り出すことに少し戸惑ったが、僕は大樹に手を伸ばした。
僕の手のあざに反応して、大樹に守られていた勇者の剣がゆっくりと降りてくる。
そしてそれは僕の手の中にストンと落ちてきた。
柄を握ると力がみなぎる。
うん、勇者の剣だ。
「ほほぅ、素晴らしい。近くで見せてはくれんか?」
ウルノーガが近づくが、途中で何かに気づいたように立ち止まる。
「……城でそなた達を迎える宴をいたそう。さ、マルティナ、こちらへ。」
マルティナ、行かないで!!!
「悪いが、わしらは先ほどの戦いで疲れているのだ。マルティナを見てわかるだろう?少しここで休んでから行こうとしよう。」
おじいちゃん、ナイス。ありがとう。
「……すぐに参りますわ、お父様。」
「では、ホメロスをこちらへ。」
「あらあ、貴方は王様ちゃんの護衛をしないと。まだ魔の者が近くにいるかもしれないわ。
ホメロスちゃんは私が責任を持ってお城に連れて行くから。んふッ。心配・し・な・い・で!」
「さ、これどうぞ。」
シルビアさんが、ウルノーガの剣とキメラの翼をグレイグさんに渡す。
ってか、シルビアさん、そんなにグレイグさんを刺激しないで。
あれ、むちゃくちゃ怒ってるよ……。
「では、今宵の宴、楽しみにしているぞ。」
おじいちゃんが、とどめをさし、二人は大樹を去った。