ドラクエⅪ 作り話 10

ネタバレ多々含みます。

ご注意下さい。

捏造・嘘だらけの創作です。

時系列・セリフ等おかしいところありありです。

 誰のセリフか分かりにくいところがあります。

雰囲気でよろしくです。

 

カミュとシルビアが、僕達が集まっている貴賓室に入ってきた。

「ご苦労じゃったな、シルビア。うまくいったようじゃな。」

「ええ、予定通りよ。」

 

「イレブンの話からすると、ウルノーガの狙いは、まずは勇者の力と勇者の剣じゃろう。だが、ウルノーガがデルカダール王の身体をのっとっている限り、こちらからは迂闊に手は出せぬ。奴はおそらく時を見て、イレブンに近づくつもりじゃろう。その時にみなが近くにいた方がよい。」

 

大樹で僕の話を聞いた後、おじいちゃんがそう言った。

 

「それとホメロスじゃが、」

「近くにおいておいた方がいいわね、ウルノーガが近づくかもしれない。始末されるか、また捨て駒に使われるか、どちらにしても……。」

「グレイグさんに協力してもらえないかな?」

僕の一言にシルビアさんが微笑む。

「そんなのチョロいわよ。アタシに任せて。

 

という訳で、ホメロスさんのことはグレイグさんに今は任せている。

 

「グレイグはデルカダール王のことを微塵も疑っていないわ、馬鹿みたいに信じきってる。」

「たぶん、ホメロスは、お父様にウルノーガがとりついていることを知っていたのね。でも何故それをグレイグに言わなかったのかしら……。」

 

「………言ったのかも知れねーぞ。」

 

ホメロスさんの心の中は誰にもわからない。

でもわからないまま、いなくなって欲しくない。

 

僕はホメロスさんも、そしてグレイグさんも救いたい。

 

「 でも、大丈夫?グレイグは王様のこと疑ってないんでしょ?ウルノーガがホメロスに会いに来たらどうするの?」

ベロニカが心配そうに言う。

 

「大丈夫じゃ、ベロニカ。さて姫、行くとするか。」

「ええ、ロウ様。私達はウルノーガの近くにいて奴を見ているわ。後はよろしくね。」

 

直接ではないにせよ、ホメロスさんがしたことでベロニカは死ななければならなかったのに。

ベロニカはホメロスさんのことをどう思っているんだろう?