ドラクエⅪ 作り話 12
ネタバレ多々含みます。
ご注意下さい。
捏造・嘘だらけの創作です。
ウルノーガ倒してからの時系列がおかしいです。ぜんぜん思い出せない………。
僕達はウルノーガを倒した。
ウルノーガに取り憑かれていたデルカダール王も、無事取り戻すことができた。
デルカダール王の身体から、ウルノーガが出てくるところをその目で見たグレイグさんは、さすがにショックだったのだろう、その場に立ち尽くしていた。
「………は、…はははっ。」
力のない笑い声に振り向くと、そこにはホメロスさんがいた。
どこにそんな力が残っていたのだろう。駆け寄ったグレイグさんを払いのけ、ウルノーガから解放された王に近づいてくる。その手には兵士の剣。まずい‼と思った瞬間、ホメロスさんは膝から崩れ、倒れた。
顔色もだいぶ良くなってきた。魔の力から解き放たれ、イレブンとロウおじいちゃんがかけてくれた回復魔法のおかげで、明日の朝にはゆっくりでも自分で歩けるくらいにはなっているだろう。
セーニャは相変わらず。あたしがホメロスの横にいるのも気にいらないみたい。
あたし達は大樹で、イレブンの話を聞いた。
みんな驚きながらも、イレブンの話を信じた。イレブンがそんな嘘をつくはずもないし、そうでなければ説明のつかないことばかりだったから。でも実感は、………ないだろう。あたしは大樹で死んだ。もしかしたらセーニャは、そのことについてだけは、なんとはない感覚のようなものがあったのかも知れない。ホメロスと戦っている間ずっと、あたしの近くから離れなかったのだから。
でもあたしは
覚えていた。
ホメロスの姿を見た瞬間、戻ってきた記憶。
自分が死んだこと。その後の世界。
そして、魔王となったウルノーガによってより強大な力を与えられ、姿形まで変わったホメロスを。
そしてその結末を………。